警備員の仕事は何歳までできる?
警備員の仕事に従事する際、何歳まで働くことができるのかと疑問に思う方も多いでしょう。また、仕事内容についても明確なイメージがつかみにくいと感じるケースが少なくありません。ここでは、警備員の仕事に年齢制限はあるのか、働く際にはどのようなことに注意するべきかをお話しします。
年齢の上限に明確な基準は存在しない
警備員として働く場合、真っ先に年齢制限を確認する人は少なくありません。どのような会社であっても年齢は18歳以上となっていますが、これは法律で決まっているためです。どのような理由であっても18歳未満の人は警備員として働くことはできません。これは雇用形態を問わず適用される基準であり、アルバイトであっても例外ではありません。
その一方で高齢者を対象にした規制は存在しないので、警備員としての仕事に従事できる人材と判断されたら何歳でも働くことができます。一般的な企業では65歳になると定年となり、退職することになります。しかし警備員の仕事には年齢の上限が原則的に存在しないので、定年後の再就職先として働くケースは珍しくありません。
会社によっては何歳までと上限を設けている所がありますが、これはあくまでも会社独自の基準です。体力や記憶力などに問題がないと認められた場合、上限を超える年齢でも働くことは不可能ではありません。
警備の仕事は種類によって異なる
ひと口に警備員と言ってもその仕事内容はさまざまです。法律では1号から4号まで四種類の業務が区別されています。このうち、日常生活でもっとも馴染み深い業務が1号業務の施設警備と2号業務の雑踏警備です。
施設警備は駐車場やデパートなどの施設に常駐して来訪者への対応をおこなう他、施設内の巡回などさまざまな仕事をおこないます。住宅や事務所に用いられるセキュリティシステムの監視も施設警備の一種です。雑踏警備は工事現場や駐車場において歩行者や車両の誘導をおこなう仕事です。
どちらの警備業務も複雑な技能はあまり必要とはされず、初心者でも比較的従事しやすい特徴があります。そのため、定年退職後の高齢者が働きやすい仕事と言えますが、その一方で警備の仕事は集中力やとっさの判断力が求められる事実も無視できません。
いつ、どのようなトラブルが起こってもおかしくないので、迅速かつ的確に対処する必要があります。決して簡単な仕事ではないため、長く働くには正しい知識を持ち、経験を積むことが重要であることを忘れてはいけません。
3号業務の輸送警備や4号業務の身辺警備は仕事内容の性質上、高齢者には不向きとされています。3号業務や4号業務を扱う会社も多くの場合、独自に定めた上限を超える年齢の人材を仕事に従事させることはありません。
自身の体調管理には細心の注意を払う
警備員の仕事は18歳以上であれば誰でも従事することができます。何歳までという制限は存在しないので高齢者に人気がある仕事ですが、その一方で体力を要する仕事であることも事実です。屋外で何時間も立ち続けたり、モニターを常に凝視することは珍しくありません。些細な異常も見逃さず、迅速に対処する必要があります。
体力や判断力が求められる仕事なので決して簡単とは断言できません。疲労やストレスで体調不良に陥ってしまう可能性が否定できないことから、長く働き続けるなら自身の体調管理は疎かにしないように心がける必要があります。
高齢者の再就職先として人気がある警備業務ですが、基本的には年齢の上限に明確な基準は存在しないケースがほとんどです。しかし、働くからには質が高く丁寧な仕事をおこなう必要があることは念頭におくべきでしょう。
必要な知識を持ち、経験を積んで質の高い仕事をやり遂げることを忘れてはいけません。会社による研修を受け、仕事に関するスキルを磨くことも重要な姿勢といえます。